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2006年2月27日 (月)

ウルリッヒvsバッソ第一弾

 どうやらツール・ド・フランスに先駆けて、4月4日~7日のシルキュイ・ド・ラ・サルト(フランス)で、早くもウルリッヒ対バッソが見られそうだ。先日、大会開催委員にTモバイルとチームCSCの正式な出場確認書が提出され、同時に2人の参加意向が伝えられた。

 今年で第54回を誇る歴史ある同大会は、パリ南西のサルト県(24時間耐久レースや、最近はサッカーの松井大輔でおなじみのル・マンが県都)で4ステージにわたって行われる。ウルリッヒがここ3年、シーズン最初の大会に選んでいることでも有名だが、今年はバッソも「ツール下見」を兼ねて参加を決めている。両者にケガ・スケジュール変更がなければ、今年最大のマイヨ・ジョーヌ候補が早くも春先から顔を合わせることになる。

 もちろんツール3ヶ月前。レース最中での激しい戦いは、まだまだおあずけ。それでもツールに向けての心理戦は、この大会から始まるのかもしれない。ちなみに今年のウルリッヒは、ジロ・デ・イタリア出場の可能性も匂わせているだけに、もしかしたらジロでさらに激しい前哨戦が展開される可能性も!

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2006年2月24日 (金)

バッソの春スケジュール

 ツアー・オブ・カリフォルニア出場のために米国入りしたチームと一緒に、暖かい西海岸で10日間の練習を積んできたイヴァン・バッソ(チームCSC)。3月4日からの本格レース出場に向けて、そしてジロ・デ・イタリア-ツール・ド・フランスのダブルツールに向けて、どうやら準備は万全だ。

 現在発表されているバッソのレーススケジュールは以下の通り。

3月4日 Milano - Torino(イタリア)
3月6日 Giro della Provincia di Lucca(イタリア)
3月8~14日 Tirreno - Adriatico(イタリア)
3月25~26日 Criterium International(フランス)
3月31日 Route Adelie de Vitre(フランス)
4月2日 G.P. de la Ville de Rennes(フランス)
4月4~7日 Circuit de la Sarthe(フランス)
※この後、ツールの個人タイムトライアル2ステージの下見に出かける予定。

 また、おそらく北のクラシックは避け、4月23日のリエージュ~バストーニュ~リエージュに出場するだろうと見られている。バッソにとって今年最初の大勝負、ジロ・デ・イアリアは5月6日開幕。

※カンチェラーラ、オグレディなどチームCSCの有力選手が出場したツアー・オブ・カタールの様子は3月2日放送!

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2006年2月22日 (水)

有力選手たち、始動。

 UCIプロツール開幕まであとわずか10日あまり。マイヨ・ジョーヌ争いの激化が期待される2006年、有力選手たちの仕上がり具合はいかがなものだろう。

 今年最大のツール優勝候補に挙げられるのが、バッソ(チームCSC)とウルリッヒ(Tモバイル)。しかしこの2人のライバルの、シーズン開始方法は非常に対照的だ。バッソが3月4日ミラノ~トリノ(イタリア)で今季初レースを戦い、さらに8日~14日にティレノ~アドリアティコ(イタリア)と序盤から濃密なスケジュールをこなすのに対して、例年通りウルリッヒの3月はあくまでも調整月。南アフリカでの3週間のトレーニングから先週戻り、3月第1週からはイタリアのトスカーナで再合宿を行うとか。ウルリッヒの初レースは3月中旬に決定される予定。

 リバティ・セグロスに移籍し、心機一転ツールの表彰台頂上を目指すヴィノクロフ。スケジュールもスペイン風に変更か、これまで例年参加していたパリ~ニース(フランス)をパスして、3月1日~5日のムルシアツアー(スペイン)でシーズンに乗り出す。また同大会に出場予定であり、もしかしたら今年からツール優勝争いに絡んでくるかもしれないバルベルデ(ケースデパルニュ)とクネゴ(ランプレ)は、2月26日クラシカ・デ・アルメリア(スペイン)にも参加する。

 そして「僕だってツール・ド・フランスを勝つことが出来ると思う」と、先日断言したばかりのランディス(フォナック)は、現在、ツアー・オブ・カリフォルニア(アメリカ、19日~26日)に出場中だ。

 各選手が、様々な思惑で、大切なシーズンのスタートを切る。7月23日を、黄色いジャージで迎えるために。

※バッソの18日ミラノ~サンレモ(イタリア)参加は、リース監督の助言により取りやめられた。

※J SPORTSの自転車放送もいよいよ3月から開始!放送予定はこちら

by Asaka MIYAMOTO

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2006年2月18日 (土)

ミラノ~サンレモ、最速の男は誰?

 本格的な「プリマヴェーラ(Primavera=春)」の到来まであとわずか!そう、3月18日開催の春一番クラシック、ミラノ~サンレモまで、今日でちょうど1カ月に迫ったのだ。

 このほどRCS(ジロ開催委員会)が発表したリストによると、出場チームは全20UCIプロチーム+ワイルドカード5チーム。

 ■ワイルドカード
 パナリア-ナヴィガーレ(イタリア)
 アクア&サポーネ(イタリア)
 ナチュリーノ-SDM(イタリア)
 LPR(イタリア)
 バルロワールド(イギリス)

 なにより、例年290kmを超えるひときわ長いレース最大のみどころは、ゴール前集団スプリント。ここ最近だけでもツァベル(1997、98、2000、2001)、チッポリーニ(2002)、フレイレ(2004)、ペタッキ(2005)と、世界屈指のスプリンターたちが栄光を勝ち取ってきた。そしてもちろん今年も、我こそはと願う脚自慢たちが、ミラノに集結する。現在発表されている出場予定選手リストを見るだけでも……

 アレッサンドロ・ペタッキ(ミルラム、イタリア)
 トム・ボーネン(クイックステップ、ベルギー)
 オスカル・フレイレ(ラボバンク、スペイン)
 ロビー・マキュワン(ロット、オーストラリア)
 エリック・ツァベル(ミルラム、イタリア)
 トール・ハスホフト(クレディアグリコル、ノルウェー)

 ため息の出るような豪華メンバー。一体誰が、今季最初の本格クラシックを制するのか。続くジロやツールでのポイント賞争いも占う、絶対に見逃せないスプリント合戦となる。

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2006年2月17日 (金)

3大ツールトロフィー案却下

 2005年12月、UCIプロツールと訣別し、2007年から独自のカレンダーで走ることを決めた3大ツール開催委員会。同時に、早ければ2006年から3大ツール総合勝者を決める独自の賞を開始することも発表していた。しかし2月16日、この「3大ツールトロフィー」案は、UCIにより却下された。

 当初よりUCIは、「許可なく複数大会にまたがってポイント付けや順位付けをすることはUCI規則違反である」と主張していたのだが、プロツール評議会が改めて検討を重ねた結果、全会一致で否決されたようだ。

 ちなみにUCIが規則違反と主張しているのは、UCIルール1.2.026。

「各国自転車連盟、加盟・登録者(団体)、概して連盟に従属する組織は、能動的であれ受動的であれ、UCIが定める以外の、もしくはUCIの許可なく、国際カレンダー参加大会の個人・チームランキングに参加してはならない。前段の条項を遵守しない大会は、翌年の国際カレンダーから抹消される」

 さて、3大ツール開催委員会のASO(ツール)、RCS(ジロ)、Unipublic(ブエルタ)は、今後どう反撃に出るのか。「国際カレンダー抹消」のリスクを負って、まさか3大トロフィーを強行することはないだろうが……。

 2006年プロツール開始まで、あとわずか2週間に迫っている。

※3大ツール訣別の詳細はこちら

by Asaka MIYAMOTO

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2006年2月16日 (木)

春クラシックの出場チーム続々決定!

 

Roubaix_1  季節はまだ冬だが、自転車ファンの思いはすでに本格シーズンへ。4月のクラシック月間に行われるパリ~ルーベ、フレーシュ・ワロンヌ、そしてリエージュ~バストーニュ~リエージュの参加チームが続けて発表されたのだ。

 もちろんこの3レースは2006年UCIプロツールに属するため、全20プロチームが参加することになっている(2007年からは開催元ASOが訣別を発表してるが…)。その他ワイルドカードとして、各レースがそれぞれ5チームずつ招待している。

■2006年UCIプロチーム 全20チーム
ダヴィタモン-ロット(ベルギー)
クイック ステップ-イネルジェティック(ベルギー)
チームCSC(デンマーク)
ケース デパルニュ-イリェス バレアレス(スペイン)
エウスカルテル-エウスカディ(スペイン)
リバティー セグロス-ウルト チーム(スペイン)
ソウニエ デュヴァル-プロディール(スペイン)
アージェードゥーゼール プレボワイヤンス(フランス)
ブイグ テレコム(フランス)
クレディ アグリコル(フランス)
コフィディス、ル クレディ パール テレフォヌ(フランス)
フランセーズ デ ジュー(フランス)
ゲロルシュタイナー(ドイツ)
Tモバイル チーム(ドイツ)
ランプレ(イタリア)
リクイガス(イタリア)
チーム ミルラム(イタリア)
ラボバンク(オランダ)
フォナック ヒアリング システムズ(スイス)
ディスカヴァリー チャンネル プロ サイクリング チーム(USA)

■4月9日 パリ~ルーベ +5チーム
ランドバウクレジット-コルナゴ(ベルギー)
ユニベット ドット コム(ベルギー)
アグリチュベル(フランス)
スキル-シマノ(オランダ)
チームLPR(スイス)

■4月19日 フレーシュ・ワロンヌ +5チーム
ショコラーデ ジャック-トップスポーツ フラーデレン(ベルギー)
ランドバウクレジット-コルナゴ(ベルギー)
ユニベット ドット コム(ベルギー)
アグリチュベル(フランス)
バルロワールド(イギリス)

■4月23日 リエージュ~バストーニュ~リエージュ +5チーム
ショコラーデ ジャック-トップスポーツ フラーデレン(ベルギー)
ランドバウクレジット-コルナゴ(ベルギー)
ユニベット ドット コム(ベルギー)
アグリチュベル(フランス)
バルロワールド(イギリス)

公式HP

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2006年2月15日 (水)

メルクスの黄色い自転車

 ジロ5回・ツール5回・ブエルタ1回の優勝を誇るだけでなく、現在は自転車ブランド社長としても活躍するエディ・メルクスが、このほどキューバに1000台の自転車を寄付することになった。この自転車は、現地のスポーツマンと医師たちの往診に使われるそうだ。またメルクス自身がハバナに飛び、寄付式典のほか、ツアー・オブ・キューバを現地観戦する予定。

Velojaune  さて、同じ自転車かどうかは定かではないが、メルクスはカタールにも自らの小さな黄色い自転車を寄付している。2月4日に行われたチャリティーレースでは、自転車のない子供達に無料で貸し出されたらしく、この「マイヨ・ジョーヌ」カラーが通りのあちこちで見られたものだ。

reported by 宮本あさか

J SPORTSツアー・オブ・カタール放送予定

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2006年2月12日 (日)

エラス2年出場停止、メンショフ繰上げブエルタ優勝

 昨ブエルタ第20ステージ後のドーピング検査でEPO陽性反応が出たとして、2月9日、エラス(リバティ・セグロス)がスペイン自転車連盟から2年間の出場停止処分を受けた。しかも今後4年間は、UCIプロチームでレースに出場することも禁止されている。今月21日に32歳の誕生日を迎えるエラスにとって、選手生命を脅かす非常に厳しい決定となった。今後エラスはスポーツ調停委員会に提訴する予定だ。

 同時に、大会史上初の4制覇で話題を呼んだ2005年ブエルタ優勝も剥奪された。UCIアンチドーピングルールによって、陽性決定と同時に当該大会の成績は自動的に抹消されたのだ。もちろん2000年、03年、04年の3度の優勝は記録として残されることになる。

 またメンショフ(ラボバンク)の繰り上げ優勝も正式に決定。2005年大会中に7日間も守りながら、第15ステージで失ってしまったマイヨ・オロ(黄金リーダージャージ)が、再び彼の元に返ってくる。しかもロシア人としては史上初のブエルタ・ア・エスパニョーラ王者となったメンショフのために、近々ブエルタ開催委員会が、改めてジャージ授与式を開いてくれるそうだ。

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2006年2月10日 (金)

ツール2007、ロンドンスタート詳細発表!

 2007年ツール・ド・フランスはロンドンスタート、という事実はすでに公表されていたが、2月9日にさらなる詳細が発表された。明らかになったのは以下の3点。

・2007年7月6日(金)チーム・プレゼンテーション トラファルガー・スクエア
・2007年7月7日(土)プロローグ 8km ロンドン市内
・2007年7月8日(日)第1ステージ 209km ロンドンからケントを抜けてゴール地はカンタベリー

 ツール一行が英国を走るのは1994年以降、13年ぶり。またフランス国外でグランデパール(ツール初日)を迎えるのは16回目。海を渡るのは1998年ダブリン(アイルランド)スタート以来、史上3回目のアバンチュールとなる。

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2006年2月 9日 (木)

カタールは2006年アジア大会開催地

Orry  ツアー・オブ・カタールが行われたここカタールは、2006年12月にアジア大会が開かれる場所でもある。開催されるスポーツは伝統的夏季五輪競技から、ラグビーやゴルフ、さらにはボディ・ビルディングやらビリヤードなど一風変わったものまで含めて39競技。もちろん自転車競技も男女トラック、ロード、マウンテンバイクの3種が行われる。

 そしてツアー・オブ・カタール第1ステージのスタート地点となったのが、今アジア大会のメインスタジアム「Khalifa」競技場だ。隣接する総合スポーツ施設は未だ建設途中であったが、こっそり裏から入れてもらうと、屋内には真新しいピカピカの卓球場・バスケットコート・スカッシュ用コートなどが並んでいた。ここは将来的に、中東最大のスポーツ学院として利用される予定。

 気になる大会マスコットは、カタールのシンボル動物オリックスをあらわした「オリー(Orry)」君。元々は砂漠に住む野生動物だったが、現在は絶滅の危機に瀕しており、政府が飼育を進めているとか。ドーハ市内のメイン湾岸道路には巨大なオリー君が聳え立っており、今ツアー・オブ・カタールではこの巨大オリー君の目の前で、ボーネン(クイックステップ)が3度の優勝を飾っている。

Camel  ちなみにラクダレースでも有名なカタール。道端をぶらぶら楽しそうに歩いているラクダたちに、車の流れを止められたこともあった。アジア大会の自転車レース中に、道路に乱入してくることだって十分ありえそうだ。

第15回アジア大会公式HP

reported by 宮本あさか

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2006年2月 7日 (火)

2006年パリ~ニース

 2006年最初のUCIプロツール大会パリ~ニースの詳細が発表された。今年の「おひさまへと向かうレース」は3月5日(日)~12日(日)の全7ステージ。ASOツール・ド・フランス開催委員会のお膝元イッシー・レ・ムリノーでのプロローグ4.8kmから、山岳地帯を抜けて南仏ニースへと到着するコースだ。

 大会の目玉は、カタールで大暴れした世界選手権王者トム・ボーネン(クイックステップ)。もちろん昨大会の覇者ジュリク(チームCSC)も再びフランスに乗り込んでくる。またフォイクト(チームCSC)、ポポヴィッチ(ディスカバリーチャンネル)、ランディス&メルクス(フォナック)、マクギー&カザール(フランセーズ・デ・ジュー)、ヴォクレール(ブイグテレコム)、モロー(AG2R)など、ツール・ド・フランスでもおなじみ強豪選手たちがスタートラインに立つ。

 ※コース詳細は公式HP

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2006年2月 4日 (土)

チャリティーレースinカタール

Eddy  ツアー・オブ・カタール最終日の翌日、Sheikha Al Mayassa最高指導者夫人が主催するチャリティーレースが開催された。アジアの恵まれない子供たちを救おう……こんな趣旨に賛同したエディ・メルクスを筆頭に、全チーム・全選手が4kmの短いサイクリングへと繰り出した。

 「誰でも参加自由!」こんなふうに地元テレビコマーシャルで、しかも数ヶ国語で呼びかけたおかげで、当日は子供や大人、地元の人から駐在の外国人まで、たくさんの人が思い思いの自転車に乗ってやってきた。さらにスーパーモデルのリンダ・エバンジェリスタもやってきたから大騒ぎ!

Enfants_1  のんびりぐるりと一周回しただけで、選手たちはそのまま帰ってしまったけれど(当日夜にフライトが控えていたのだ)、通行止めになった広い広い道路では、その後も自転車やローラーブレード、ジョギングを楽しむ人々の姿がいつまでも見られた。

reported by 宮本あさか

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4/5

Belges  2006年ツアー・オブ・カタールは、結局全5ステージ中4勝を挙げたトム・ボーネン(クイックステップ)の総合優勝に終わった。カタール在住ベルギー人たちの熱狂的な歓声に包まれて、最終ステージも軽々と勝利したボーネンは、王者の印である黄金のヘルメットを高々と掲げた。

 総合2位のツァベル(ミルラム)とは11秒差。毎ステージ3位以内に入る好調さを見せた35歳ツァベルだったが、世界王者+カタールに向けて準備万端の25歳には叶わなかった。ボーネンよりも先にゴールすることが出来たのは、王者がギアトラブルとストレスで散った第4ステージだけ。


Tom_podium■総合優勝トム・ボーネン(クイックステップ)
「初日から最終日まで、これほど絶好調な走りを続けられられるとは少し驚きだし、本当に嬉しい。参加チームのレベルがそれほど高くないから、レース中は大して力を出す必要がなかった。実際、スプリントの場面に来て初めて、全力を出すという感じだったね。それに冬場にしっかり練習を積んできたから、昨年のこの時期よりも今年の僕は強いんだ。」

ツアー・オブ・カタール公式HP

reported by 宮本あさか

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2006年2月 3日 (金)

カニバルならず。

 逃げ集団を吸収しようとゴール前3kmまで続けた追走で力を出し尽くしてしまった、そして連勝への期待が大きくなりすぎてストレスを感じてしまった――。ツアー・オブ・カタール第4ステージで3位に屈したボーネン(クイックステップ)は、敗因をこう分析した。カタールに来てから4連勝、世界選手権王者になって以降6連勝していた男に、こうして2006年初黒星がついた。

 ツアー・オブ・カタール完全勝利への挑戦も、アイゼル(フランセーズ・デ・ジュー)の最後の一刺しで終わりを告げた。周囲が期待を大きく膨らませすぎたステージレース全勝とは、やはり無謀な夢なのか。なにしろ今大会のゴッドファーザー役エディ・メルクスでさえ、「ステージレースで全ステージ制覇した記憶はないよ」とのことなのだ。

 ちなみにこの日のレース前、「もしもボーネンが全勝優勝したら、この点ではあなたを超えることになるのでしょうか?」と質問してみた。

「俺を抜くのは、まずはツール5勝してからだな。」

 と、御大はニヤリ。

******

Podium ■ステージ優勝ベルンハルト・アイゼル(フランセーズ・デ・ジュー)
「自分には何かが足りないといつも思っていた。でもこれで全てが変わった。それだけの価値のある勝利だよ。ボーネンに勝ったのが大切なのではなくて、ステージ優勝を勝てたことが嬉しい。勝つために戦っているんだから。でもいくら今日は僕がボーネンを倒したと言っても、やっぱりボーネンのほうが速いよ。」

reported by 宮本あさか

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2006年2月 2日 (木)

悪路を制する者

 冬とはいえ時に降り注ぐ強烈な日差し、荒野を吹き抜ける風、そしてカタールの道路事情が、とにかく平坦なツアー・オブ・カタールを非凡なものにしている。

 現在カタールは、2006年12月に開催されるアジアンゲームに向けて建築&道路工事ラッシュ。ドーハ市内には高層ビルが次々と姿を現し、急速にインフラが整備されつつある。しかし、一歩ドーハ市内を抜け出すと、そこには何年も前から手が入っていないようなひび割れたアスファルトの道路が延々と横たわっている。しかも強風のせいで砂や小石が大量に道路端に撒き散らされ、選手たちの走行を邪魔するのだ。

Route 「でも一番厄介なのは、道路に埋め込まれている小さなプラスチックの反射板(写真道路中央)。あれが一発でタイヤをざっくり切ってしまうこともある。」(マヴィック技術者)

 街灯も何もない砂漠の一本道で、夜の道しるべとなってくれるはずの反射板も、自転車選手にとっては厄介な代物。タイヤ交換ニュートラルサービスを行っているマヴィックでさえ、第2ステージでは用意していた車輪が足りなくなり、車内で慌ててチュブラー交換したとかしないとか……。

 過酷な気象条件&コース事情で名高いツール・デ・フランドル&パリ~ルーベを昨季制したボーネンが、カタールで圧勝するのも当然なのかもしれない。そして第3ステージも、当然のように優勝を決めた。

reported by 宮本あさか

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2006年2月 1日 (水)

ボーネン3連勝!いや5連勝?

「いつだって勝つのはいいね。特にシーズン初めは。」

Tom_2  さらり、ボーネン(クイックステップ)が今季3勝目を上げた。ドーハGP、ツアー・オブ・カタール第1ステージに続いて、第2ステージでも他を寄せ付けないゴール前ダッシュを見せ、シーズン序盤を3連勝で飾った。新天地で新たなスプリント人生をはじめたツァベルは、現役世界王者に今日もあと一歩及ばず、3レース連続3位以内で満足するしかなかった。

 表彰式後には、中東まで駆けつけたTV局や記者たちが、幾重にもボーネンの周りを取り囲む。フラマン語、フランス語、英語という3言語を器用に使い分け、母国ベルギーTV局からアルジャジーラ(写真)まで、この25歳はにこやかに対応を続ける。……ただ一瞬、むっとした以外は。

――これで3-0。ハットトリックですね?

「ハットトリック?いや、5連勝。去年末、2勝しているから。世界選手権ジャージでは、負けたことがないんだよ!」

reported by 宮本あさか

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