2006年2月15日 (水)

メルクスの黄色い自転車

 ジロ5回・ツール5回・ブエルタ1回の優勝を誇るだけでなく、現在は自転車ブランド社長としても活躍するエディ・メルクスが、このほどキューバに1000台の自転車を寄付することになった。この自転車は、現地のスポーツマンと医師たちの往診に使われるそうだ。またメルクス自身がハバナに飛び、寄付式典のほか、ツアー・オブ・キューバを現地観戦する予定。

Velojaune  さて、同じ自転車かどうかは定かではないが、メルクスはカタールにも自らの小さな黄色い自転車を寄付している。2月4日に行われたチャリティーレースでは、自転車のない子供達に無料で貸し出されたらしく、この「マイヨ・ジョーヌ」カラーが通りのあちこちで見られたものだ。

reported by 宮本あさか

J SPORTSツアー・オブ・カタール放送予定

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2006年2月 9日 (木)

カタールは2006年アジア大会開催地

Orry  ツアー・オブ・カタールが行われたここカタールは、2006年12月にアジア大会が開かれる場所でもある。開催されるスポーツは伝統的夏季五輪競技から、ラグビーやゴルフ、さらにはボディ・ビルディングやらビリヤードなど一風変わったものまで含めて39競技。もちろん自転車競技も男女トラック、ロード、マウンテンバイクの3種が行われる。

 そしてツアー・オブ・カタール第1ステージのスタート地点となったのが、今アジア大会のメインスタジアム「Khalifa」競技場だ。隣接する総合スポーツ施設は未だ建設途中であったが、こっそり裏から入れてもらうと、屋内には真新しいピカピカの卓球場・バスケットコート・スカッシュ用コートなどが並んでいた。ここは将来的に、中東最大のスポーツ学院として利用される予定。

 気になる大会マスコットは、カタールのシンボル動物オリックスをあらわした「オリー(Orry)」君。元々は砂漠に住む野生動物だったが、現在は絶滅の危機に瀕しており、政府が飼育を進めているとか。ドーハ市内のメイン湾岸道路には巨大なオリー君が聳え立っており、今ツアー・オブ・カタールではこの巨大オリー君の目の前で、ボーネン(クイックステップ)が3度の優勝を飾っている。

Camel  ちなみにラクダレースでも有名なカタール。道端をぶらぶら楽しそうに歩いているラクダたちに、車の流れを止められたこともあった。アジア大会の自転車レース中に、道路に乱入してくることだって十分ありえそうだ。

第15回アジア大会公式HP

reported by 宮本あさか

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2006年2月 4日 (土)

チャリティーレースinカタール

Eddy  ツアー・オブ・カタール最終日の翌日、Sheikha Al Mayassa最高指導者夫人が主催するチャリティーレースが開催された。アジアの恵まれない子供たちを救おう……こんな趣旨に賛同したエディ・メルクスを筆頭に、全チーム・全選手が4kmの短いサイクリングへと繰り出した。

 「誰でも参加自由!」こんなふうに地元テレビコマーシャルで、しかも数ヶ国語で呼びかけたおかげで、当日は子供や大人、地元の人から駐在の外国人まで、たくさんの人が思い思いの自転車に乗ってやってきた。さらにスーパーモデルのリンダ・エバンジェリスタもやってきたから大騒ぎ!

Enfants_1  のんびりぐるりと一周回しただけで、選手たちはそのまま帰ってしまったけれど(当日夜にフライトが控えていたのだ)、通行止めになった広い広い道路では、その後も自転車やローラーブレード、ジョギングを楽しむ人々の姿がいつまでも見られた。

reported by 宮本あさか

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4/5

Belges  2006年ツアー・オブ・カタールは、結局全5ステージ中4勝を挙げたトム・ボーネン(クイックステップ)の総合優勝に終わった。カタール在住ベルギー人たちの熱狂的な歓声に包まれて、最終ステージも軽々と勝利したボーネンは、王者の印である黄金のヘルメットを高々と掲げた。

 総合2位のツァベル(ミルラム)とは11秒差。毎ステージ3位以内に入る好調さを見せた35歳ツァベルだったが、世界王者+カタールに向けて準備万端の25歳には叶わなかった。ボーネンよりも先にゴールすることが出来たのは、王者がギアトラブルとストレスで散った第4ステージだけ。


Tom_podium■総合優勝トム・ボーネン(クイックステップ)
「初日から最終日まで、これほど絶好調な走りを続けられられるとは少し驚きだし、本当に嬉しい。参加チームのレベルがそれほど高くないから、レース中は大して力を出す必要がなかった。実際、スプリントの場面に来て初めて、全力を出すという感じだったね。それに冬場にしっかり練習を積んできたから、昨年のこの時期よりも今年の僕は強いんだ。」

ツアー・オブ・カタール公式HP

reported by 宮本あさか

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2006年2月 3日 (金)

カニバルならず。

 逃げ集団を吸収しようとゴール前3kmまで続けた追走で力を出し尽くしてしまった、そして連勝への期待が大きくなりすぎてストレスを感じてしまった――。ツアー・オブ・カタール第4ステージで3位に屈したボーネン(クイックステップ)は、敗因をこう分析した。カタールに来てから4連勝、世界選手権王者になって以降6連勝していた男に、こうして2006年初黒星がついた。

 ツアー・オブ・カタール完全勝利への挑戦も、アイゼル(フランセーズ・デ・ジュー)の最後の一刺しで終わりを告げた。周囲が期待を大きく膨らませすぎたステージレース全勝とは、やはり無謀な夢なのか。なにしろ今大会のゴッドファーザー役エディ・メルクスでさえ、「ステージレースで全ステージ制覇した記憶はないよ」とのことなのだ。

 ちなみにこの日のレース前、「もしもボーネンが全勝優勝したら、この点ではあなたを超えることになるのでしょうか?」と質問してみた。

「俺を抜くのは、まずはツール5勝してからだな。」

 と、御大はニヤリ。

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Podium ■ステージ優勝ベルンハルト・アイゼル(フランセーズ・デ・ジュー)
「自分には何かが足りないといつも思っていた。でもこれで全てが変わった。それだけの価値のある勝利だよ。ボーネンに勝ったのが大切なのではなくて、ステージ優勝を勝てたことが嬉しい。勝つために戦っているんだから。でもいくら今日は僕がボーネンを倒したと言っても、やっぱりボーネンのほうが速いよ。」

reported by 宮本あさか

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2006年2月 2日 (木)

悪路を制する者

 冬とはいえ時に降り注ぐ強烈な日差し、荒野を吹き抜ける風、そしてカタールの道路事情が、とにかく平坦なツアー・オブ・カタールを非凡なものにしている。

 現在カタールは、2006年12月に開催されるアジアンゲームに向けて建築&道路工事ラッシュ。ドーハ市内には高層ビルが次々と姿を現し、急速にインフラが整備されつつある。しかし、一歩ドーハ市内を抜け出すと、そこには何年も前から手が入っていないようなひび割れたアスファルトの道路が延々と横たわっている。しかも強風のせいで砂や小石が大量に道路端に撒き散らされ、選手たちの走行を邪魔するのだ。

Route 「でも一番厄介なのは、道路に埋め込まれている小さなプラスチックの反射板(写真道路中央)。あれが一発でタイヤをざっくり切ってしまうこともある。」(マヴィック技術者)

 街灯も何もない砂漠の一本道で、夜の道しるべとなってくれるはずの反射板も、自転車選手にとっては厄介な代物。タイヤ交換ニュートラルサービスを行っているマヴィックでさえ、第2ステージでは用意していた車輪が足りなくなり、車内で慌ててチュブラー交換したとかしないとか……。

 過酷な気象条件&コース事情で名高いツール・デ・フランドル&パリ~ルーベを昨季制したボーネンが、カタールで圧勝するのも当然なのかもしれない。そして第3ステージも、当然のように優勝を決めた。

reported by 宮本あさか

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2006年2月 1日 (水)

ボーネン3連勝!いや5連勝?

「いつだって勝つのはいいね。特にシーズン初めは。」

Tom_2  さらり、ボーネン(クイックステップ)が今季3勝目を上げた。ドーハGP、ツアー・オブ・カタール第1ステージに続いて、第2ステージでも他を寄せ付けないゴール前ダッシュを見せ、シーズン序盤を3連勝で飾った。新天地で新たなスプリント人生をはじめたツァベルは、現役世界王者に今日もあと一歩及ばず、3レース連続3位以内で満足するしかなかった。

 表彰式後には、中東まで駆けつけたTV局や記者たちが、幾重にもボーネンの周りを取り囲む。フラマン語、フランス語、英語という3言語を器用に使い分け、母国ベルギーTV局からアルジャジーラ(写真)まで、この25歳はにこやかに対応を続ける。……ただ一瞬、むっとした以外は。

――これで3-0。ハットトリックですね?

「ハットトリック?いや、5連勝。去年末、2勝しているから。世界選手権ジャージでは、負けたことがないんだよ!」

reported by 宮本あさか

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2006年1月31日 (火)

2006年もボーネン強し。

 ドーハGPに続いて、トム・ボーネン(クイックステップ)が、2006年ツアー・オブ・カタールの第1ステージを圧勝した。第2ステージからは世界選手権王者の印ラルカンシエル・ジャージを一時脱いで、リーダーの証ゴールデン・ジャージに着替える。また3日前のドーハGPで2位に入ったツァベル(ミルラム)と3位のハンター(フォナック)は、この日も同じ成績を繰り返した。

「他のチームと違って、クイックステップはこの大会に向けて仕上げてきたんだ。」

 こう勝者が語るように、ステージ序盤に飛び出した30人が、最終的に十数人になって1eretape_1 ゴールに走りこんできたとき、先頭集団に残っていたクイックステップ選手はなんと6人!(チームは8人構成)

 もちろん本人の調整も万全。さえぎるものなどなにもない砂漠(というよりも荒野)を突風が吹き抜ける中、白地に虹色ジャージが先頭になって集団を引っ張る姿がしばしば見られたものだ。そして見渡す限り平地続きのカタールで、今ツールのマイヨ・ヴェールを狙う大型スプリンターは、新たな勝利を誓う。

「今日はそれほどコースコントロールは難しくなかったね。前にいても、後ろにいても感じる風はおなじだから。第2ステージ?もちろん取りにいくよ!」(トム・ボーネン)

reported by 宮本あさか

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2006ツアー・オブ・カタール開幕

中東ペルシャ湾の小国カタールで、5回目のツアー・オブ・カタールが開幕した。開催期間は1月30日~2月3日の5日間。大会直前の27日には、ワンデーレースのインターナショナル・ドーハ・GPも行われている。

 カタール自転車連盟、ツール・ド・フランス開催委員会ASO、そしてかのエディ・メルクスが三位一体となって行われるこのレースは、欧州プロ選手にとってはシーズン最初のレース。暖かく、時差が少なく、平坦なこのレースに、調整とバカンスを兼ねて訪れる選手も多かったという。

Three「ただし今年は『調整大会』ではなく、カタールに向けて選手たちが調 整して来てくれたような感触を抱いている。自転車界にとって、少しずつ確実に重要な大会になってきている。」

 こうカタール自転車連盟会長が述べるように、海岸道路をサーキットに見立てて12週するドーハ・GPでは、1位ボーネン(クイックステップ)、2位ツァベル(ミルラム)、3位ハンター(フォナック)とスター選手たちが早くも仕上がりの好調さをアピールしている。

 「ツールは103年、われらは5年。まだまだ若いレースなんだ。これからさ。」と力強く述べた会長。アジア自転車界の未来にも、大きく貢献したいと意欲的だ。

reported by 宮本あさか

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